Socially compliant misfit(ふっかん)のブログ
音楽

ギター・ベース弦緩める?緩めない?おはなし

散髪に行ったら左右非対称に切られました。

ふっかんです。今左のもみあげがありません。

さて、タイトルにもある通り、時々インターネットで話題に上がる、

ギター・ベースの弦を弾かない時に緩めるか、緩めないか論争」について実体験を交えてお話したいと思います。

まず私見を述べます。

個体によります。

~完~

いやいや終わっちゃったよ。

これじゃインプレ稼げないのでインプレゾンビの私は土塊に戻りますわあ〜。

(別に稼いでるわけじゃないけど)

だってしょうがないもん。経験談なんだから。

その中で見つけたいくつかの要素について思いつく範囲で紹介いたします。

 

1:木

一部の機種を除いて大半のギター、ベースは木材で出来ています。

そして木材はコンデションが全て違います。同じものはありません。

なのでまったく同じ機種、まったく同じ素材で作ったとしても個体によって剛性が異なります。当然作る際に職人さんの手や目によって選別はされていると思いますが、木である以上これは避けられません。

僕が冒頭で「機種」ではなく「個体」による、と答えたのはその為です。

 

2:ネックの剛性

ネックが強いやつは緩める必要はなく、ネックが弱いやつは緩める必要があります。

まあ当然っちゃ当然ですわな。

以下に何本か僕の持っているギター・ベースを紹介したいと思います。

①ESP JG-200BM

僕が就職で上京した時に横浜のイシバシ楽器で購入しました。

ネックのジョイント部に少しクラックが入っていたのでけっこう安く買えました。

もうかれこれ20年近く愛用しています。こんど愛器で紹介しようと思います。

このベースはほとんど弦を緩めずに使用していますが一向にネックが反る気配はありません。

②Ibanez SR-500

2年前に購入しました。

いちおう上位機種ですが、中古であることと前のオーナーがものすごい指引き派でピックアプ間、ちょうど親指を置くところの塗装が剥がれるを通り越して木目まで削れているという、愛着を通り越して怨念すら感じる傷み具合だったので1万円そこそこで買えました(キャンペーン価格込み)。

このベースは弦を緩めていないとかなり順反りします。そしてダルンダルンに緩めると今度は逆反りするという困ったちゃんです。今”弦をどこまで緩めたらネックの平衡がとれるか”を実験中です。

途中経過としては”ドロップBにすると平衡を保つ傾向がある”です。

slipknotしかできねーじゃん。

③Gibson Humingbird

一生の愛器です。これも今度紹介します。

このギターも弦を緩めずに使っていますがネックは反りません。

④フジゲン AG-1 NTF(…だったかな?)

以前に購入したOvationとんでもない食わせ物だったのでライブをして回る為のサブ機として購入しました。

【ギター】「Ovation 2771AX-5」私があまり愛さなかった名器 これまで愛しき名器を何本か紹介してきましたが今回は趣旨を変えて「買ったはいいがあんまり良く無かった」ギターです。 サムネにもあり...

コンセプトは”エレキから自然に持ち替えられるアコギ”という事でネックが比較的細く、またボディも少し薄いです。音もキラキラしてて最高です。

が、弦を緩めないとちょーっと順反りします。

②と④に共通するのは”ネックが薄い”事です。いちおう両方とも剛性を保つためにネック裏に補強が入っていますが、それでもやっぱり反ります。

ちなみに今まで購入したエレキはほぼ弦は緩めてませんが反った事はないですね。

 

3:弦のゲージ

当然太いやつは順反りするリスクが上がるので弾かない時は緩めておいたほうがいいでしょう。

 

4:環境

一般的にネックは”空気が乾燥していると順反りしやすく、湿気が多いと逆反りしやすい”傾向にあります

これは”木材は湿気を吸うと膨張し、乾燥すると収縮する”特性があるからです。

そこで一つ見落としがちになるのが、

何処で作って何処で使われているか”です。

たとえば以前に紹介したSeagullのアコギ↓

【ギター】Seagull「Entourage Rustic CW Q1」私の愛しき名器たち③ 朝からブログ書きっぱなしで腰痛くなってきたな。 このシリーズ、実家にいる間はあと3回続くので暇なときにでも僕の楽器自慢にお付き合...

ですが、このギターはカナダで製作されています。

明確な数字がパッと出て来なかったのですが、カナダは日本より比較的湿度が低いです。

そして多湿な日本に持ってきたら吸う水分上がりますわな。

実際にこのギターは弦をダルダルに緩めておいたらものの見事に逆反りしました。音が出ないレベルで。

そして上記の④フジゲンよりもさらにネックが細いので張りっぱなしだと順反りするという、この子も若干困ったちゃんでした。

 

その他の要因も考えられますが一応、僕の経験からいくつか紹介しました。

 

最後に質問です。

最近ギター・ベースを触っていますか?

これは完全に僕の経験則ですが、触る頻度が低くなるとネックのコンディションが悪くなります。

一応、”弾いている時には弦の振動がネック全体に伝わり、木材の内部応力を分散させる効果がある。弾かないことでその振動が途絶え、特定の応力が蓄積しやすくなる”。

要するに”ほったらかしにすると弦の張力がネックの弱い所に集中する”という根拠もデッチ上げられますが、まあどうなのかな、って感じです。

楽器はパートナーです。大事にしてあげてください。

【まとめ】

ネットで不毛な議論をするのは楽しい、ということです。

俺も好きやもん。

まあ何か不毛な議論が必要であればTwitterに連絡してください(@fukkan_kishu75)。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

【予告】

ほったらかしにしてる”ジャズコーラス奮闘記”を復活させようかなと思っています。たぶん。