朝からブログ書きっぱなしで腰痛くなってきたな。
このシリーズ、実家にいる間はあと3回続くので暇なときにでも僕の楽器自慢にお付き合いください。
サムネにも上がってるけど今回は↓
Seagullの「Entourage Rustic CW Q1」です。
・ボディ表 : 材質云々よりもこの形状、珍しくない?下膨れというか。カッタウェイも緩やかなので全体的にふくよかなイメージを受けます。それがこのギターの好きな特徴。
あとラッカー塗装なので取り扱いには注意。
・ボディ裏 : 写真だと見えづらいけどネックに見事な木目が入ってます。ちなみにストラップピンはボディの横についてるのでエレキと同じような感じやね。
・ヘッド : これもSeagull特有の形状です。先っちょが細い。
・プリアンプ : GodinのQ1T。なんでGodinなんやろ、て思ったらGodin もSeagullと同じカナダ産なんやね。
・サウンドホール横
ラッカー塗装が剥げて木も削れてます。如何に僕が弾き倒したかが分かる。
あとネックの付け根にもピック痕が付いてるけどこれはピッキング下手くそな証拠。多分ライブでテンション上がった時に付けたのでしょう。
・サウンド : 生音はカラっとした爽やかな感じ。
逆に言うと低音が出る「ガツーン!」としたサウンドにはならへんかな。弦太いの張ればいけると思うけど後述のデメリットがあるので不向き。まあギターにはそれ特有の鳴らし方があるから良いんやけどね。
エレアコとしてのサウンドは普通のピエゾって感じ。
・ネック : めちゃくちゃ薄い。
めっちゃ弾きやすいけど最近気づきました。バレーコードを押さえるときに人差し指でセーハするんやけど、ネックが薄いと人差し指と親指で挟む距離が近くなるので余分な力が必要になる。指疲れる。ネックの太いアコギ買うまで気づかんかった。
あとネックが薄いのはネックが弱いことの裏返し。普段弾きこんでない僕が悪いんやけど順反りしやすい。かといって弦をダルンダルンに緩めて置いてたらこんどは逆反りして音が出なくなった。調整してくれた楽器屋(前の記事で書いたファクション・ミュージック)の店長曰く弾かない時はペグを1回転半緩めるぐらいでいいらしい。他のギター本で見たら1音下げぐらいで良いとのこと。1回転半回すとだいたい1音半下がるので同じやね。
・このギターの思い入れ : 出会いと再会、弾き回しの旅
最初にこのギターを見たのは1998年、エレキを初めて「BANDやろうぜ」を定期購読していた時に、黒夢の機材特集があった。
そこでサポートギタリストの長谷川浩さんの機材の中にこのSeagullのエレアコがあって「変わったギターだなー」と思っていた。
そして時は流れ、就職して上京し、楽器マニア憧れの地(?)、御茶ノ水に足を運んだ。
色々な楽器屋を目を輝かせながら練り歩いていたら神田商会の代理店があった。
そこでSeagullのエレアコを偶然見かけた。
「バンやろで見たやつやん!!!超欲しい!!」と思ったけど既にエレアコは中学時代に買ったものを東京に持ってきており二本も要らんよなーと思っていた。
楽器好きあるあるやけど、楽器は如何せん高い。衝動買いするものでは無いので家に帰ってじっくり考える。
「エレアコいっこ持ってるしなー、でも最初に買った3万のやつやしなー、これから弾き続ける事を考えると一個は良いの持ってたいよなー
…
よし!!買おう!!」
そして再度お茶の水に足を運び、ATMで現金を下ろし、店に直行!
売り切れてた。
まあああああ!!!!
まあしょうがねえ、なんか他の長く使えそうなアコギ探そ。
結局新しくショウルームが出来た韓国メーカーsamickのプロトタイプのエレアコを買った。展示品で3万円。店員さんが気前の良い人でハードケース含めたおまけをいっぱいつけてくれた。
そしてまた時は流れ、僕は中四国支社に転勤になり広島へ移り住んだ(その間に一回山口経由してるけどそれは今後書く予定)。
ギタリストが新天地に降り立ったらまず最初にするのはその街の楽器屋巡りだ。
広島市内には楽器屋が結構ある。
その中で市内の中心部からちょっと離れた「木定楽器」に立ち寄った。
うーん、まあどこも似たような品揃えやなー、
ヤマハ、モーリス、Seagull…
Seagull!!!!???
みつけたあああああああああああ!!!!!
数年の時を越え奇跡の再会!!すぐ試奏させてもらう事にした。
もの凄く弾きやすい。
「これ、弦高が低くてすごく弾きやすいですね!!」と店員さんに言ったら、
「そりゃそうだよ。うちは店頭に出す前に一本一本調整するから」
それ以来ギターのメンテナンスは木定楽器さんに頼むようになった。
即購入。
それからずっとこのギターと過ごすことになった。ちなみにsamickは不要になったけど、これはこれで品質が良いのでどうしようか迷った結果、広島で行きつけの音楽バー、音魂(おんたま)に寄贈することにした。良いギターなので今でも使ってくれてるらしい。
さて、時を同じくして僕は9bFOXのソロバージョンとして弾き語りをするようになっていた。
幸い当時知り合った同人仲間繋がりで愛媛県の松山で東方アレンジの音楽祭の出演オファーをもらい、Seagull一本(とZOOMのプリアンプ)を車に詰め、しまなみ海道を渡り文化会館のステージに立った。
↑その時の写真(当時は痩せてた)。
そこからご縁があって、山口、東京でもこのギターを持って弾き語りをして回った。
多分僕が持ってる中で一番帯同距離、時間が長いギターになった。
そんな数奇な運命を辿って僕の手に渡った大事なギターですが、前にも書いた通り今回帰省する際に実家に持って帰りお留守番にしてもらう事にしました。今後のライブギアは今年1月に購入したOvationが代役を務めます。
ちょうど実家で弾くアコギが欲しかったのでこのコには留守番してもらいます。東京でも保管していて最近あんまり弾いてなかったりしたので…(だからネックが不安定になる原因にもなるんやけど…、みんなはちゃんと愛器を弾いてあげてね)。
愛器にはそれぞれ思い出が詰まっています。
あなたの愛器にはどんなストーリーがありますか?
教えてください。
【余談】
今回のブログを書くにあたって神田商会のホームページとSeagullのサイト見たけど、もうこのシェイプのアコギ売ってないんかな…。
…。
これは売らんぞ!
あと広島にお寄りの際は木定楽器をよろしく。
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