【ベース】BUSKER’S 「高●、金払え。みかん農家で働くんやろ04」 私の愛しき名器たち④

音楽

実家でテレビを見ていて、「鎌倉殿の13人」が「かまくらでんのじゅうさんにん」ではなく「かまくらどののじゅうさんにん」だと初めて知りました。

さて、サムネにもありますが僕が初めて購入したベースが↓

BUSKER’Sです。型式名は不明。調べる気にもならん。とりあえず4本目に買ったギター・ベースなので「04」のステッカー貼ってます。

・ボディ表 : 特筆すべきところは何もないPJタイプ。

生意気なのは2ボリューム、2トーンなところか。あと24フレット。

ハイロウズのステッカーが貼ってあるのはたまたま雑誌の付録についていたからで特に愛着があるわけでもない。いや曲は好きやけどね。

・ヘッド : 高校時代のふっかんの手によってBUSKER’Sのロゴが黒テープで隠され、代わりに頂上にESPの文字が生意気にも当時のESPの主流であった柔らかいフォントを模して書いてあります。

遠目に見たら本物と見間違うように。 しかも左下に小さく「ニセ」と書いてあるのがいやらしい。

あと撮影してて初めて気づいたけどヘッドとネックの材質が違うらしく、1フレットの裏近辺に継ぎ目がある。何の為に?多分強度の問題やと思うけど。

・ネック : ものの見事に順反り。

ただ、20年以上レギュラーチューニングのまま放置していたのでこの価格帯だと最悪折れていてもしょうがないと思ってましたがこの程度で済んでます。

トラスロッドを一回も回したことがないのでちゃんと調整したら直るんじゃないかな。

・ボディ裏 : 木まで割れるド派手な傷が入ってます。これは僕が標識にぶつけたものですが理由は後で詳しく説明します。

・サウンド : 今にして思えばクソだったと思いますが当時の僕はそれが当たり前だと思ってました。

とりあえず高校時代と大学前半まで宅録とライブのメインがこれだったからね。

ラインで録音する分には特に問題は無いのですがスタジオの大きいアンプに繋ぐとその音の軽さが露呈します。アンペグでブリブリいわす分にはまだマシやったけどトレース・エリオットだとスッカスカの音になった。

・このベースの思い入れ : 高●、金払え。

とある理由、つっても高1~2の頃に組んでたバンドのボーカルとベースが僕が剣道の試合に行っている最中になんの断りもなくバンドを始めていて僕が実質クビ状態になったので新メンバーを探して再始動する事になった。

とはいえ狭い地方の高校、楽器が出来る人口なんてほとんどないし上手い子はだいたい既にバンドを持っていた。

そこで僕は楽器経験のあるギター・マンドリン部の部員を中心に勧誘活動をすることにした。

そこで登場するのが高●である。ベースをやりたいと申し出て来た。

しかし彼はベースを持っていない。たまたま和歌山市で買い物をする用事があった僕は楽器屋でベースの初心者セットを立て替え払いで買い、地元に戻って高●に渡し金を受け取る約束をした。

ごじつ。

深●(ふっかん)「高●、ベース買ってきたで」

高●「おう」

深「セット一式で25,000円な」

高「おう。払うわ」

深「いつ金持ってくる?」

高「これから稼ぐわ」

深「?」

高「これからみかん農家でバイトして稼ぐわ」

深「? ? ? ?」

ふつう、立て替え払いだったら先に金準備しておくんじゃないの?え?俺なんか間違ってる?

結局みかん農家のバイトは成就しなかったのか高●は金を持ってこなかったので宙ぶらりんになったこのベースは僕が引き取ることにしました。あと高●とバンドはしなかった(でも友達関係は続いた)。

その後ギタリスト繋がりでhideが好きな岩●がベースをしてくれるようになり、初代紀襲が結成された。ドラマーは前バンドを結成する際に声を掛けていて最終的に勧誘まで至らなかった平●君が入ってくれていた。ちなみに僕と平●君の名前に「紀」が入っていたので紀襲。

その後ギタリストとして岩●の後輩で当時中学生だった松●が加入し、第3期紀襲が発足(なんで3期なのかは思い立ったらまた書きます)。練習は平●君の自宅に小さなスタジオがあったのでそこですることになった(お父さんが家を新築した際に作ったらしい、音楽一家&金持ちは羨ましい)。

しかし、岩●はベースを持っていない。松●は岩●と同様電車で移動している為ギターを持ってこれないとう話になった。

しょうがないから僕が持ってるギター2本、ベース1本を抱えて平●君宅に自転車で向かうことにした。

図解にするとこんな感じ

長いベースは肩にストラップを掛けて腰と並行になるように抱えてた。

しかも平●君の自宅は僕の家から自転車で30分ほどで、尚且つ一山越えていかないといけない。

絵には描いてないけど自転車のカゴにはエフェクターが満載。

よくこんな芸当できたな。今だったら絶対無理や。

そして山を越えたくだり坂、そして急カーブで曲がった時に腰に提げたベースが振られて

標識に激突。

それがボディ裏のキズとなりました。当時落ち込んだわ。ボディ側で良かった。ネック側だったら折れてたわ。

というわけでみかんに始まり標識に終わる僕の初めて購入したベース紹介でした。

そういやBUSKER’Sって今どうなってるんやろうな、と思ってホームページ見たらジャズべを残して販売されなくなったんやね。

あ、あと和歌山のみかん農家の求人だと時給1,400円とかあるので比較的割のいいバイトです。

期間限定やけど。

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