ドラムを録音しよう(MTR版)

音楽

坊主頭にしました。洗髪と自画像の色塗りが超楽です。ふっかんです。

去る6月17日に僕が作曲兼ギタリストを務める社会人バンド、「アクロレイン」のドラム録音をスタジオで行いました。

最近はDTMが本流になってギターやベース、住環境によってはボーカルも自宅で録音出来るようになりました。

ただ、生ドラムの録音はスタジオじゃないとキツいです。家に完全防音の部屋でもない限り。

でも、レコーディングスタジオは高い…。

なので自分たちでMTRをスタジオに機材を持ち込んで録音してしまおう、というのが今回の趣旨です。

僕は学生時代からドラムの録音を自前のMTRでやっており、同人サークル「9bFOX」でも自前で録音した音源を頒布して来たのでまあ実績はあるかな、て感じです。

【内容】→ホンマは他のブロガーさんみたいに目次を表示したいんじゃが、プラグイン分からんのじゃ…

1:機材

2:録音前の準備(スタジオに入る前)

3:スタジオ入り、録音のセッティング

4:いざ録音!

5:注意点

6:おまけ

【んで本文】

1:機材

大きく分けて二つ。

①MTR

ZOOMのR16です。かれこれ10年ぐらい使ってます。物持ちいいな。

それまでは前機種のHD16というハードディスクMTRを使ってましたが、クソデカ&重かったので最近はずっとこれです。

コンパクトで超軽いです。仕事カバンにも入ります。

前機種に比べてデメリットと言えば、

V-TAKEを録れない:HD16は仮想テイクを録れたので「あー、やっぱ一回前のテイクが良いなー。こっちにしよ!」てのが出来ましたがR16は出来ません。

一発勝負です。前のテイクが気に入らないので録りなおした場合、ミスったら前テイクを含めてパーです。

作りがチャチい:プラスチック製なのでふとした瞬間に踏んで壊しそうです。でも2012年に買って今までもってるからそんなに簡単には壊れないでしょう。ただACアダプタの線が極細&短いのでスタジオのコンセントに直ざしして使ってたらスッポ抜けそうで怖いです。テーブルタップは必須。あと一回断線した。

②ドラム録音用マイクセット

AUDIXのDP7という7本組のマイクセットを持参しました。

それまでSAMSONの一式3万円のマイクセットを使っていて、「いつか買い替えたいなー。いつか良いのに買い替えたいなー」と言いつつ14年ぐらい使い続けてきました。

今後もバンドや同人でドラム録音は続けて行くだろうと思ったので一年発起して昨年購入しました。

こういうマイクセットの良い所は太鼓のリムに引っ掛けるクランプが付属しているのでスネア、タムに設置するのが非常にスピーディになります。マイクスタンド余計なの必要ないし。

ちなみに、スタジオによってはドラム録音用のマイクをレンタルできるところもあるので普段使っているスタジオで借りられるか聞いてみるのもアリでしょう。

以上①②が僕がスタジオに持ち込んだ機材です。いきなり揃えようとしたら結構なイニシャルコストになるので予算と要相談。バンドメンバーでワリカンしてもいいかも。

また、マイクケーブルはスタジオでレンタルしました。計7本。ただ、スタジオによっては借りられるマイクの本数が限られているところがあるので予約の際のレンタル品について確認しておいてください。

2:録音前の準備(スタジオに入る前)

これは僕がギタリストだからあらかじめできる事ですが、録音する曲の仮ギターと仮ボーカルをドラム録音するトラック以外の空きトラックに入れておきます(僕はこれをプリプロと呼んでます)。

ドラムの腕に自信がある、またはすでに何回も演奏してる曲で展開が完全に頭に入っているドラマーなら不要かも知れませんが、ドラム録音に集中していると「あれ!?次Bメロ入るよな!?」とか展開が分からなくなることがあります(僕だけかも知れませんが…)。それを防止する為です。

ちなみに最近気づいたことですが、例えばギターが歪んでいる曲でも2本プリプロを録音するうち、片側をクリーントーンで弾いておくとギターのアタック音が明瞭になってドラムのモニタリングが楽になります。

ドラマーはMTRのクリック音と仮ギターと仮ボーカルを聴きながらドラムを叩くわけです。

3:スタジオ入り、録音のセッティング

ここからは時間との勝負です。

店員さんから「スタジオ入ってOKでーす」と言われた瞬間にスタジオに入り、セッティングを高速でしないといけません。

ロビーが広いスタジオで店員さんや他のお客さんの迷惑にならない場合、ツインペダルを先に組み立ててスタジオに入るという選択肢もアリです(実際9bFOXで自分でドラム録音する時やってました)。

スタジオでやる事はドラムのセッティングとマイキング、マイクをMTRに接続して音出し確認です。

ドラムのセッティングは今回アクロレインのドラマー、べんちゃんがやるので僕はMTRとマイクの準備に入ります。

僕がスタジオに入ってまず最初にすることは「マイクスタンド3本のマイクホルダーを外す」ことです。あとでバスドラとCO2マイクを付けるためです。

スネア、タム、バスドラのマイク設置完了!マイクはドラマーが叩くときに邪魔にならない場所を選んで取り付けます。僕が9bFOXで自分でドラムを叩いてる時に「マイクの頭を叩いてしまいNGになった」ことが数えきれないぐらいあります。

CO2マイクの設置完了!なんかハの字になってればOKです(適当)。ちなみにアクロのべんちゃんは「カメラのシャッターを押す瞬間に目をつぶる」という特殊能力の持ち主です。

MTRへのケーブル接続、完了!足場がケーブルでごっちゃごちゃになります。

ケーブルを接続する際に僕が一番気を付けてる事は「どのトラックにどのパーツが接続されてるかちゃんと把握する」ことです。

なので面倒ですが「バスドラにケーブル付けた→MTRのトラック1に接続、スネアにケーブル付けた→MTRのトラック2に接続、タムにケーブル付けた→MTRのトラック3,4に接続」と一本一本やってます。

これを時短目的でドラム側に先にケーブルを全部つけてMTR側に送ろうとすると上の画像の様にケーブルがごちゃごちゃになってどのケーブルがどのドラムパーツに接続してるか分からなくなる事があります。これは9bFOXで自分で録音する際に実際に発生しました。

そして各パーツごとに叩いてMTR側のインプットレベルを調整します。

これで録音の下準備は整いました。

所要時間は15分。

早くね?コレ最速記録じゃね?

4:いざ録音!

あとはドラム録音に入ります。今回はべんちゃんがドラムを叩くので僕はMTRを操作する係に徹しました。その為MTRのヘッドフォン端子に分岐するアダプタを付け、二人でモニタリングしながら行いました。

↓図解

この日はスタジオを4時間予約していてプリプロを録音していた3曲を録り終えました。

1時間半で。

「まあ全曲録れなくてもしょうがないよねー」とか最初に言ってましたが二時間余りました。

どうするかべんちゃんと話し合った結果、プリプロを入れてない過去の曲を僕がギターを弾いてべんちゃんがそれをモニタリングしながらドラムを叩く、という方法で追加で2曲録りました。

↑ストラト坊主

結果、3時間で5曲のドラム録りができました!!

べんちゃんおつかれーーー!!!!あと撮影してくれた姐さん、ありがとう!!

あ!!ちなみにドラムの録音はセッティングより片付けの方が時間がかかるのでご注意を。

ケーブルしまわないといけないからね。

5:注意点

さっきも書きましたが時間との戦いです。

余裕を持って考えればスタジオの予約時間-1時間半(ドラムのセッティング、マイクのセッティング、片付け)が実際にドラムを録音できる時間です。

まずその日に録音するゴールを明確にしましょう。

1曲を納得いくまで完璧に録り切るか、それとも目標とする音源(シングルにするかアルバムにするか等)を全て録ってしまうか。僕はだいたい後者です。

後者の場合は、1曲に充てられる時間が限られてきます。

僕の場合、スタジオの予約時間からセッティングの時間を引き、残った時間で録りたい音源の数を割り算して1曲あたりにかけられる時間を計算します。

そしてもし「ちょっとフィル増やしたいな」とか思っても曲として成り立っている場合、制限時間を過ぎたら次の曲に移ります。そうしないと録り切れないので。

あと、「ここが微妙にヨレたな」とか思っても、他の楽器を重ねたら案外バレないことが多いです。適度に妥協しましょう。

そんな感じですが、「生ドラムを録音したい」という方の参考になればと思います。

ではでは。

6:おまけ

録音時のワンシーンです↓

今後音源や録音、様々な動画をこの「虎の園動画」に集約していく予定ですので、

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